アイテム選定
ITEM SELECTION

防錆期間で選ぶ

防錆期間表

防錆期間表
アイテム 屋内 屋外
(屋根あり)
屋外
(屋根なし、暴露)
屋外+α
(=塩などのサビ促進要因あり)
塩水噴霧試験
(5%)
リキッドA 3ヶ月以上 2-3ヶ月
AR(準液状) 3年以上 2-3年
AS/NAS 2年以上 1-2年 3-6ヶ月 2-3ヶ月 1248時間
ジェルB BN 3年以上 2-3年 6-12ヶ月 6-12ヶ月 5000時間
BW
BEW
ジェルW WRL 3年以上 2-3年
WRN-EP 3年以上 2-3年 6-12ヶ月 6-12ヶ月 5000時間
WRO-EP

用途で選ぶ

海上輸送中の潮風の塩害によるサビ。 赤道直下を越える際に起こる結露による
サビ。

パターン1
実積
建設機械
効果・メリット
NAS/ASは塩水噴霧試験において1,248時間と高い防錆力をもっています。 そのため、潮風や赤道通過時に発生する結露にも耐える性能をもっています。
このケースにおける防錆期間の目安としては2~3ヶ月とお考えください。
ほとんどの塗装・ゴム・樹脂に悪影響を与えません。

現地到着後、使用中の防錆剤の除去に
苦労。
防錆力が高いタイプは硬質膜のものが
多い。

パターン2
実積
建設機械
効果・メリット
FFは除去(脱脂)が楽です。
これは乾かない軟質な保護膜を形成するためです。 通常、防錆力が高いものは硬質膜のタイプが多く、除去に非常に手間がかかってしまいます。
結果、現地到着後、作業効率が上がることにより、人件費削減につながります。

脱脂する時に手間・使用頻度が高い。 屋外に保管のため雨ざらしになっている。 潮風による塩害が発生している。

パターン3
実積
コンクリート二次製品
効果・メリット
AS/NASであれば半年程度の防錆期間としてお考えください。
ジェルBは半年~1年程度の防錆期間としてお考えください。
色がついているので、防錆効果がいつまで持続しているかがすぐにわかります。

※ブルーシートなどを対象物にかぶせるようにすると雨があたりづらくなり、塗布膜がはがれづらくなるため、防錆効果が増します。

屋内なのに短期間でサビが発生する。 対象物に機械加工面が存在している。 切削面に水溶性切削油の残りが付着して
いる。
屋内の湿度が高い。

パターン4
実積
ディーゼルエンジン
効果・メリット
リキッドAであれば、3-6ヶ月の防錆期間としてお考えください。
AS/NASであれば1-2年程度の防錆期間としてお考えください。
リキッドAは粘度がやわらかいため、浸漬での使用もしやすいです。
両アイテムとも色がついているので、防錆効果がいつまで持続しているかがすぐにわかります。

雨ざらしになっているため、グリースが流れ落ち錆びている。

パターン5
実積
ワイヤロープ
効果・メリット
ジェルWはワイヤロープ用の防錆グリースです。
カルシウムグリースかつウールワックスの効果により、一般的なグリースに比べ耐水性が高くなっております。
極圧添加剤配合により潤滑性能がフルイドフィルムの中で最も高くなっております。
WRO-EPはワイヤロープ・ギア用のグリースとしてMil-Spec(米軍規格)を取得しています。

潤滑油(or グリース)を塗っているが、
沿岸部付近のため、サビが出てしまう。
雨で頻繁に塗布が必要になっている。

パターン6
実積
フォークリフト・自転車・バルブ
効果・メリット
AS/NASは十分な潤滑効果があります。
潮風などの塩によるサビに強いため、沿岸部での使用に向いております。
ウールワックスの効果により雨でも流れ落ちづらくなっております。
防錆能力が高く長持ちするため、塗布の頻度が少なくてすみます。環境によるものの、3か月に1回程度で十分です。

性状で選ぶ

防錆油の選定基準表

防錆油の選定基準表
さび止め油の選定基準 Fluid Film
リギッドA NAS AR ジェルB WRL WRN-EP
WRO-EP
さび止め期間 屋内 3年
2年
1年
6ヶ月
3ヶ月
屋外 1年
6ヶ月
3ヶ月
水置換性
指紋除去性
作業性&除去
塗膜の状態 乾燥膜
不乾燥
グリース状
油状
透明性 不透明
半透明
透明
引火点

※上記の表はあくまでも基準です。ご使用環境によっては変わることもありますので、お悩みの場合はご相談くださいませ。