石膏
GYPSUM

製造工程

化学石膏は工的に製造または副生する物で、リン酸石膏、排煙脱硫石膏、チタン石膏、精錬石膏及びフッ酸石膏などがあります。

化学石膏
リン酸石膏
ボイラでの燃焼により生成される細粒灰。燃焼ガス中で浮遊する灰は電気集じん器で捕集される。
排煙脱硫石膏
火力発電所などの工場の排煙中に存在する硫黄酸化物(亜硫酸ガスSO2)を除くため、石灰石や消石灰に反応させて回収、副生する。
チタン石膏
酸化チタンを製造する際に残りの液を濃縮後、さらに消石灰を加えて中和し、石膏を回収する。
精錬石膏
銅精錬で発生する亜硫酸ガスはほとんどが硫酸として活用されるが、一部の希薄ガスから石膏を回収する。
フッ酸石膏
フッ酸を製造する際に発生する無水硫酸から合成する。

化学石膏の活用

化学石膏については全世界で約2億トン(ほとんどがリン酸石膏)生産されていると推定される。 全世界で石膏の利用分野はセメント及びコンクリート分野が約51%、ウオールボード及びプラスター分野が約39%を占めている。